Windows XP 環境に Ruby や Redmine をインストールする最小で正規な手順 (実行編)

準備編からの続きです。今日は Redmine の設定と起動を行います。基本は、 DB の設定さえすれば使用できます。

Redmine の設定 (最低限)

展開した Redmine フォルダは、以下のようなツリー構造になっています。

  • Redmine
    • app
    • config
    • db
    • doc
    • extra
    • files
    • lang
    • lib
    • log
    • public
    • Rakefile
    • script
    • test
    • tmp
    • vendor

多くのフォルダがあるように感じますが、設定が必要なのは「config」フォルダ内のファイルだけです。特に、最低限使用するのに必要な設定は、「config」フォルダ内の「database.yml.example」だけですので、非常に簡単です。

まずは、「database.yml.example」を「database.yml」に名称変更 (コピーでも可) してください。その後、「database.yml」ファイルをエディタで開き、 production 部を以下のように修正します。 *1

production:
  adapter: sqlite3
  dbfile: db/redmine.db
  timeout: 5000

次に、 DB の初期化を行います。コマンドプロンプト (cmd.exe) を開き、展開した Redmine のフォルダに cd します。その後、以下のコマンドを実行して DB を初期化します。使用する言語について問い合わせされるので、「ja」と入力して Enter を押してください。 *2

rake db:migrate RAILS_ENV=production
rake redmine:load_default_data RAILS_ENV=production

以上で最低限必要な設定は終了です。次に、 Redmine のサーバを起動して実際に利用してみます。

Redmine の起動

コマンドプロンプト (cmd.exe) を開き、展開した Redmine のフォルダに cd します。その後、以下のコマンドを実行すると Redmine のサーバが起動します。 *3

ruby script/server -e production

(サーバの起動時間を確保するため、 10 秒ほど待った後、) Internet Explorer など WWW Browser を起動し、「http://localhost:3000/」にアクセスします。 Redmine のトップページが表示されるはずです。おそらく英語で表示されると思いますが、ログイン後に日本語設定に変更することができます。

無事にトップページが表示されたら、 Redmine に管理者としてログインしてみましょう。初期設定のユーザ ID は「admin」、パスワードも「admin」です。画面右上の「Login」リンクからログイン画面を表示させ、ログインしてください。無事にログインができたら、まずは画面右上の「My Account」から以下の設定を変更してください。

  • admin のパスワード
  • 使用言語

わかりやすいインタフェイスなので、細かい設定などは見ながら各自でできると思います。明日は、画面からでは分かりにくい設定など、おすすめ設定を少しだけ紹介します。

*1:使用するエディタは、 TeraPad秀丸など UTF-8 を扱いやすいソフトを推奨します。メモ帳は、 BOM がつくので避けた方が無難です。

*2:エラーが出た場合、 Ruby の PATH が通っていない可能性が高いです。 PATH を設定するか、デスクトップに作成された ruby console を利用してください。

*3:デフォルトのポートは、「3000」です。オプションを指定することで変更可能です。